ペットの病名診断
ご火葬後のお骨から、“病気とかわかりますか?”などの 質問をよく頂きます。 まず、ご遺体に手を合わせ、お体の大きさ、お腹の張り具合などを見て、 火葬にかかる時間や火葬中の状態をイメージして火葬を始めます。
火葬後、以下に該当すると、「病気があったのかな?」と推測しています。
・火葬にかかる時間が極端に長い
・想像以上にお骨が崩れてしまった
・火葬中にゴルフボール大の大きさの塊が最後まで残ってしまう
・どれだけ火葬を続けても黒いところが多く残ってしまう
・どれだけ火葬をしても火葬後に黒く残ってしまう箇所がある

では、実際に『具体的な病気』はわかるのでしょうか。
結論からすると、 私はご火葬後のお骨の状態から『病気を特定することはできない』です。 なので、聞かれても、「具体的な病気はわからない」と答えます。
火葬業者の中には、予想できる病気や、病気に侵された臓器などをお伝えしているところもあります。 最近、ある先生とお話をする機会があり、こんなことを仰っていました。
ペットを亡くされたご家族が、当社とは別の火葬業者で火葬され、 「腎臓が悪かった」と火葬後、ハッキリ言われたそうです。 家族の方は、後日、「どうしてちゃんと診てくれなかったの!?」と先生に詰め寄られたそうです。
噂でも聞く凄腕の先生で、 自信と誇りを持って診断されている中で、 「腎臓は悪くなかった」と断言されていました。
これを聞いて、火葬後のお骨から病気を推測できてもいい加減なことを言えませんし、、、 その前に、具体的な病気は私ではわかりませんし・・。
上記5項目に該当した場合は、「病気があったかな?」 「腫瘍があったためにお骨がかなり崩れてしまっただろう」までで、 具体的な病気はわかりませんし、お伝えできません。
わからないことは、「申し訳ありませんが、わかりません」とお伝えしています。
もし、病気を断定された火葬業者がいたとしても、 「参考までに」「その方の主観」程度に留めておいたほうがいいかもしれませんね。 病気を診断して見て下さる専門は動物病院の先生ですから。
  ペットセレモニーノアの杜 代表 後藤